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三作神楽

みつくりかぐら

概要

三作神楽

みつくりかぐら

無形民俗文化財 / 中国・四国

選定年月日:19941213
保護団体名:三作岩戸神楽舞保存会

記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 この神楽は、新南陽市大字夏切【なつぎり】の林【はやし】、中村【なかむら】、原赤【はらあか】の人びとによって伝承され、同地域は、あわせて、かつての村名とされる「三作【みつくり】」と通称されている。この三作【みつくり】では地域内の神社七社の祭礼を「七年祭【しちねんさい】」として、六年目ごと(卯年と酉年にあたる)に地区内の河内社【かわちしや】で行い、本神楽は、その折に同社境内に仮設された「神殿【かんどん】」で舞われる。
 一連の行事は、祭礼の数日前に神殿【かんどん】を建てる「神殿掛【かんどんか】け」から始まり、祭礼一日目に、当屋【とうや】から神殿【かんどん】に行列を組んで練り込む「道引【みちひ】き」(シャギリ)、湯立【ゆたて】行事による「神殿【かんどん】きよめ」があり、二日目の早朝に七社の神を迎える「神迎え」と「神殿入【かんどんい】り」、さらに神事の後に神楽を夜にかけて奉納する。翌日早朝に「神戻【かみもど】し」を行って、つぎに神殿【かんどん】を解体する「神殿破【かんどんやぶ】り」(神殿【かんどん】とき)を行い行事が終了する。
 三作神楽の演目は、『清【きよ】めの舞』『卓【しよく】の舞』『四【よ】つ太刀【たち】の舞』『芝鬼神【しばきじん】の舞』『三方荒神【さんぽうこうじん】の舞』など二三番と多く、また台詞【せりふ】や神楽歌が明確に伝承されていて舞振【まいぶり】も古風を伝えるとされ、さらに大規模な仮説の神殿【かんどん】を設けるなど、芸能の変遷の過程を示し地域的特色をもち重要である。

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神楽 / / / 荒神

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