田辺廃寺跡
たなべはいじあと
概要
S50-5-119[[田辺]たなべ]廃寺跡.txt: 大和川と石川の合流点の東、国分の平地の南端に低い丘陵があり、春日神社の社叢が見られる。この神社境内には、白鳳時代に創立を見、天平時代に整備された寺院跡が存在する。南門から大きく離れて中門があり、さらにその北に東・西両塔が配置され、その北に金堂の諸遺構がたしかめられている。南門、中門、金堂は瓦積基壇の制をとり、金堂には脇侍の台座がなおのこされている。東塔は〓(*1)積基壇、西塔は瓦積基壇であり、対称の妙を示す小規模な三重塔である。この寺院跡は、著名な外来系民族[[田辺史]たなべのふひと]家の本貫地に建立されており、白鳳時代から中世までの間法灯を伝えるが、終始その間同氏を背景に盛衰した寺院と考えられ注目される。