色絵山水竹鳥文輪花大皿〈鍋島/〉
いろえさんすいたけとりもんりんかおおざら〈なべしま/〉
概要
色絵山水竹鳥文輪花大皿〈鍋島/〉
いろえさんすいたけとりもんりんかおおざら〈なべしま/〉
佐賀県
江戸
素地はやや青みを帯びた白磁質で、轆轤成形した後に型打ちにより口縁部を輪花形とした大皿。器形は見込みがやや深く、腰から口縁にかけて張りのある曲線を描いて立ち上がり、底には大きくやや裾すぼまりになった高台を片薄に丁寧に削り出す。
高台の下半を除いて全面に透明釉をかけ、口唇部は平坦に釉剥ぎし銹釉を施す。文様は染付に色絵を賦彩して表す。高台際と高台内には染付で二重圈線を廻らす。
高7.0 口径34.5 高台径22.5 (㎝)
1枚
佐賀県佐賀市松原2-5-22
重文指定年月日:20130619
国宝指定年月日:
登録年月日:
公益財団法人鍋島報效会
国宝・重要文化財(美術品)
磁器を生産した鍋島藩窯を運営した鍋島家に伝来した。慶安4年(1651)に将軍家光に内覧し裁可を得て磁器の献上が開始されたが、その内覧には本作品のような色絵磁器が供されたと推測されている。
鍋島藩窯創出に関わる最初期の遺例で、手本となる中国色絵磁器とともに伝来する唯一の作。鍋島藩窯成立の状況を伝来作品により知ることができ、日本陶磁史上における学術的価値は極めて高い。