木造伎楽面
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明治二十二年法隆寺から帝室へ献納された御物【ぎよぶつ】中の伎楽面三十一面である。樟【くす】材製の十九面は勁直【けいちよく】で大ぶりな刀法を示し、飛鳥様式の余風を残すわが国最古の伎楽面と考えられるものであり、桐材製の九面は部分的に乾漆併用する写実的な面で、乾漆の三面と共に奈良盛期の作品と認められる。これら三十一面は、時代や技法の異なるものが混在しているが、まとまって保存されている遺品としては、正倉院、東大寺の伎楽面と並ぶものとして注目される。
明治二十二年法隆寺から帝室へ献納された御物【ぎよぶつ】中の伎楽面三十一面である。樟【くす】材製の十九面は勁直【けいちよく】で大ぶりな刀法を示し、飛鳥様式の余風を残すわが国最古の伎楽面と考えられるものであり、桐材製の九面は部分的に乾漆併用する写実的な面で、乾漆の三面と共に奈良盛期の作品と認められる。これら三十一面は、時代や技法の異なるものが混在しているが、まとまって保存されている遺品としては、正倉院、東大寺の伎楽面と並ぶものとして注目される。
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