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仮屋・石田地区の巫女舞「浦安の舞」

かりや・いしだちくのみこまい「うらやすのまい」

概要

仮屋・石田地区の巫女舞「浦安の舞」

かりや・いしだちくのみこまい「うらやすのまい」

無形民俗文化財

玄海町指定
指定年月日:20160421

無形民俗文化財

 「浦安の舞」は、近代に作られた神楽(巫女神楽)のひとつである。
 「浦安」とは「心安らか」という意味で、「日本書紀」に「昔伊弉諾尊目此国曰日本者浦安国(昔伊弉諾尊、此の国を名付けて曰く、日本は浦安の国)」とあり、日本は心安らぐ・平安な国という意味でもあり、「浦安の舞」は平和を祈る心の舞である。
 仮屋・石田地区の巫女舞「浦安の舞」は、地域の安寧と五穀豊穣を祈念する伝統行事である。
 地元の小学生高学年女子が舞う4人舞で、前半の扇舞と後半の鈴舞とに分かれる。
 装束はあこめ装束を纏い、単、衵(あこめ)、小忌衣(おみごろも)、緋袴で構成される。
 額には花簪を付け、髪は後ろに束ねて絵元結にし、熨斗紙、水引、丈長を組み合わせた装飾を付けている。
 永享12年(1440年)に創建と伝わる三島神社にて、年4回(彼岸祭(3月)、春祭(4月)、祇園祭(7月)、秋季大祭(10月)舞を奉納している。
 この中でも特に秋季大祭は、別名「仮屋くんち」とも言い、仮屋区石田区の2台の御輿を三島神社から御座船に乗せ、これに大漁旗を立てた2、30隻の供船を従えて仮屋湾を3周巡航した後、部落の西の端(魚の浦)から御旅所(東公民館前)まで神輿、獅子舞、巫女、引山の神幸行列を行い、御旅所で巫女舞を奉納し、再び御座船で三島神社まで神輿を送るというもので、地区を上げての一大行事である。

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