犬追物図
いぬおうものず
概要
犬追物は、鎌倉期以来流鏑馬、笠懸とともに『馬上の三つ物』として武家の練武のために行われた協議であり、桃山時代以降は武家風俗の画題としてしばしば屏風絵に描かれてきた。
十余点を数える現存作品は、おおむねもっとも時代の遡る常盤山文庫蔵の狩野山楽筆の一本を祖本としたことが推定される。本屏風も、その構成は常盤山文庫本と同様ながら、祖本に倣って描写される犬追物の競技とは別に、ここでは競技以外の見物人の風俗に多く画家の関心が向けられ、すでに完全な遊楽図に化しているのが知られる。おそらく、江戸時代に入って風俗画としての「犬追物図」の定型が成立する過程を反映したものといえ、そうした中で本図は馬や犬にいまだ動勢を失わない、寛永期(1624〜44)を下らぬ狩野山楽系の画人の手になる優品とすることができる。
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