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地蔵菩薩坐像及び龍樹菩薩坐像

じぞうぼさつざぞうおよびりゅうじゅぼさつざぞう

概要

地蔵菩薩坐像及び龍樹菩薩坐像

じぞうぼさつざぞうおよびりゅうじゅぼさつざぞう

彫刻 / 奈良県

平安時代 12世紀

木造 檜材 寄木造 古色 彫眼 坐像

2躯

梅ノ堂(愛媛県宇和島)伝来

 いま愛媛・保安寺に安置される阿弥陀如来(あみだにょらい)及観音(かんのん)・勢至両菩薩像(せいしりょうぼさつぞう)と、もと一具とみられる。保安寺阿弥陀如来像の像内の修理銘により、この五尊はかつて後白河法皇建立(こんりゅう)の忠光寺梅之堂に安置されていたことが判明している。この五尊像の組み合わせは、八十一尊曼荼羅(はちじゅういっそんまんだら)と呼ばれる天台系の金剛界曼荼羅に端を発する密教系の阿弥陀五尊像が日本国内において変容を遂げた姿と考えられるが、彫像としては現存する唯一の作例である。静謐(せいひつ)な感情を籠(こ)めた造形はいかにも院政期のものである。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.104, no.135.

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キーワード

Nara / 菩薩 / / 坐像

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