阿弥陀如来坐像 あみだにょらいざぞう

彫刻 / 奈良県 

平安時代 12世紀
木造 漆箔
像高52.6
1躯

 腹前で両掌を上向きに組み合わせて第二指を立て第一指を乗せるこの印相(いんぞう)は、阿弥陀如来の定印(じょういん)と呼ばれ、密教に由来するものだが、京都・平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)本尊のように、浄土教と融合した作例にも取り入れられている。天台浄土教では、阿弥陀如来の姿を観想する常行三昧(じょうぎょうざんまい)の法を修する際の本尊の姿でもあった。本像は像内内刳(うちぐり)部に阿弥陀の種子(しゅじ)キリークをびっしりと記し、密教の影響をうかがわせている。台座は平安時代後期に完成した七重蓮華座と呼ばれる形式(一部後補)。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.100, no.127.

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