蓑村虫送り
みのむらむしおくり
概要
(1)行事次第
蓑村地区住民が各家庭で事前に作っておいた松明を持って「とづか会館」隣のふれあい広場に集まる。夕暮れ午後7時頃、太鼓、鉦、法螺貝の音を合図に火を付けた松明が次々と列をなす。太鼓を先頭に鉦吊り、法螺貝吹きと続き、その後を松明を持った住民が火先を水田に向けながら鳥墓神社までゆっくりと練り歩く。鳥墓神社の前にくると松明は一か所に集めて燃やされる。しばらくの間、太鼓や鉦、法螺貝が打ち鳴らされ、火が燃え尽きると行事は終了する。
(2)道具
・太鼓 1個(平成5年2月新調~現在)
胴部の長さ71.5cm 鼓面径58.5cm 胴径75cm 重量8㎏
・鉦 1個
叩打面径20.1cm 反響部外径23.3cm 深さ4.6cm 高さ5.2cm 足2.6cm
・撥 1本(年代不明)
長さ31cm 径3.1cm 打面部10cm
・法螺貝 2個(年代不明)
法螺貝1(年代不明) 長さ37.6cm 幅20.5cm
法螺貝2(年代不明) 長さ36.8cm 幅19.6cm
・松明 40~50本
松明は麦わらで作った3メートル程のもの。各戸で作られるが、材料の
麦わらは同町上村地区から自治会がまとめて入手する。長さ2~3メート
ルの竹を芯にして3~4束の麦わらを重ねながら巻き紐で縛る。
(3)行事を行う人
蓑村自治会役員 太鼓 1人
鉦 1人
法螺貝 2人
松明 蓑村地区住民 40~50人
一般参加者 50人
太鼓、鉦、ホラ貝の役員は法被を着用。
松明を持つ子どもたちの中には浴衣姿も見られる。
(4)歌詞、唱えことば等(諧調は2種類ある。)
①ツー(貝)、ワイ(鉦・太鼓)、ツー(貝)、ワイ(鉦・太鼓) ツー、ツー(貝)、ワイ、ワイ(鉦・太鼓)・・・を繰り返す。
②ツー(貝)、ワイ(鉦・太鼓)、ツー(貝)、ワイ(鉦・太鼓) ツー、ツー(貝)・・・を繰り返す。