文化遺産オンライン

鋳銅結び紐文花器

せいどうむすびひももんかき

概要

鋳銅結び紐文花器

せいどうむすびひももんかき

金工

林万寿人  (1896(明治29)年-1985(昭和60)年)

ハヤシ・マスト

昭和31年/1956年

青銅 鋳金

31.0×29.0

1口

この作品は青銅(銅を主成分に錫を加えた合金)製で、底部から腰部にかけてふっくらと膨らみ、口にかけて美しくすぼまっていく、チューリップの膨らんだ蕾にも似た愛らしく美しいシルエットをしています。肩の部分4面には櫛描きされたような紐模様が施され、アクセントになっています。穏やかであたたかみのある雰囲気は、金属の冷たさを感じさせません。林万寿人は明治29(1896)年10月22日広島市大手町生まれ。大正8(1919)年広島高等師範学校付属中学校卒業後、東京美術学校(現・東京芸術大学)入学。大正11(1922)年東京平和博覧会美術展覧会に入選。以後帝展、文展、及び日展に入選19回。昭和60(1985)年没。89歳。さて日本では金、銀、銅、錫、鉄の「五金」や二種類以上の金属を溶かし合わせた合金を用い、溶かしたり延ばしたりして技法を施し作品を作ります。広島の伝統工芸品に、広島藩が開発した銅蟲(どうちゅう)細工があります。銅版を鎚(つち)で叩いて成形し表面に「ツチ目」模様を施し、わらで燻(いぶ)して磨き上げるもので、火鉢、やかん、花瓶等を作ります。

鋳銅結び紐文花器をもっと見る

林万寿人をもっと見る

広島県立美術館をもっと見る

キーワード

学校 / 合金 / / 卒業

関連作品

チェックした関連作品の検索