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背飾り(サチュモンジュク)

せかざり(さちゅもんじゅく)

概要

背飾り(サチュモンジュク)

せかざり(さちゅもんじゅく)

金工

西ヨムート族 トルクメン人

ニシヨムートゾク トルクメンジン

19世紀前半

銀、鍍金、ガラス

長64.0

1連

トルクメン人は現在、トルクメニスタンを中心にイラン、アフガニスタン等で多く生活しています。彼らはテケ族やヨムート族など数多くの支族に分かれて、装身具や民族衣装もそれぞれ独自の様式を見ることができます。装身具は全身を合わせると10キロを超えることもあり、昼夜外すことはありませんでした。ジュエリーは既婚未婚をはじめ社会的立場を表現するものであり、貴金属で作られた財産でもあり、邪視や災いを避けるお守りでした。怪我を防ぐなど不思議な力を持つ朱色の宝石カーネリアン(紅玉髄)、羊の角やチューリップ、魔を祓う下げ飾りの音・・・草原や砂漠で彼女たちはつねに装身具を兼ねた護符によって守られていたのです。
この作品は、背中に縫い付けて着用します。トルクメン語のサチュモンジュクは髪のお守りといった意味になります。鍍金を施した小さな銀板をアップリケし、カーネリアンやガラスを象嵌したパーツを14枚連結し、鈴の下げ飾りをつけた、長さ64センチにもなる大振りのジュエリーです。

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キーワード

装身具 / / 下げ / 飾り

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