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背飾り(アシク)

せかざり(あしく)

概要

背飾り(アシク)

せかざり(あしく)

金工

テケ族 トルクメン人

テケゾク トルクメンジン

1806/07(ヒジュラ暦1221)年

銀、鍍金、カーネリアン

高26.5

1枚

トルクメン人は現在、トルクメニスタンを中心にイラン、アフガニスタン等で多く生活しています。彼らはテケ族やヨムート族など数多くの支族に分かれて、装身具や民族衣装もそれぞれ独自の様式を見ることができます。装身具は全身を合わせると10キロを超えることもあり、昼夜外すことはありませんでした。ジュエリーは既婚未婚をはじめ社会的立場を表現するものであり、貴金属で作られた財産でもあり、邪視や災いを避けるお守りでした。怪我を防ぐなど不思議な力を持つ朱色の宝石カーネリアン(紅玉髄)、羊の角やチューリップ、魔を祓う下げ飾りの音・・・草原や砂漠で彼女たちはつねに装身具を兼ねた護符によって守られていたのです。
この作品の上部には、文字の輪郭を彫り、その内側に鍍金を施した刻銘があります。アマル・オースタ、ホージャ・ナザール、1221サナ、つまりホージャ・ナザール師作、1221年(西暦1806-1807)の意味となります。太陰暦のヒジュラ暦はグレゴリオ暦(いわゆる西暦)よりも1年の日数が短いために換算すると年がまたがることが多くあります。ヒジュラ暦1221年は、館蔵品の内で最も古い年記です。19世紀初頭の貴重な基準作といえます。

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キーワード

装身具 / / 下げ / 飾り

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