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未婚女性用帽子飾り(グッパ)

みこんじょせいようぼうしかざり(ぐっぱ)

概要

未婚女性用帽子飾り(グッパ)

みこんじょせいようぼうしかざり(ぐっぱ)

金工

テケ族 トルクメン人

テケゾク トルクメンジン

19世紀初期

銀、鍍金、カーネリアン

高8.5

1点

トルクメン人は現在、トルクメニスタンを中心にイラン、アフガニスタン等で多く生活しています。彼らはテケ族やヨムート族など数多くの支族に分かれて、装身具や民族衣装もそれぞれ独自の様式を見ることができます。装身具は全身を合わせると10キロを超えることもあり、昼夜外すことはありませんでした。ジュエリーは既婚未婚をはじめ社会的立場を表現するものであり、貴金属で作られた財産でもあり、邪視や災いを避けるお守りでした。怪我を防ぐなど不思議な力を持つ朱色の宝石カーネリアン(紅玉髄)、羊の角やチューリップ、魔を祓う下げ飾りの音・・・草原や砂漠で彼女たちはつねに装身具を兼ねた護符によって守られていたのです。
この作品は、女性の帽子に縫い付けて着用するものです。女の子が適齢期になると、円い帽子に縫い付けて、着用者の立場を示すのです。グッパは帽子の意味。彫線と鍍金、カーネリアンの象嵌を施し、8本の魚型の下げ飾りをつけた品格と華やかさのある作品です。

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キーワード

装身具 / / 下げ / 飾り

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