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こめかみ飾り(テネチル)

こめかみかざり(てねちる)

概要

こめかみ飾り(テネチル)

こめかみかざり(てねちる)

金工

エルサリ族 トルクメン人

エルサリゾク トルクメンジン

19世紀初期

銀、カーネリアン

長57.0,59.0

1対

トルクメン人は現在、トルクメニスタンを中心にイラン、アフガニスタン等で多く生活しています。彼らはテケ族やヨムート族など数多くの支族に分かれています。
装身具は全身を合わせると10キロを超えることもあり、昼夜外すことはありませんでした。ジュエリーは既婚未婚をはじめ社会的立場を表現するものであり、貴金属で作られた財産でもあり、邪視や災いを避けるお守りでした。怪我を防ぐなど不思議な力を持つ朱色の宝石カーネリアン(紅玉髄)、羊の角やチューリップ、魔を祓う下げ飾りの音・・・草原や砂漠で彼女たちはつねに装身具を兼ねた護符によって守られていたのです。
中央にカーネリアンをひとつ象嵌した銀製の洋梨型のパーツを4つ連結し、菱形の下げ飾りをつけたこめかみ飾りです。この作品には鍍金が使われないエルサリ族の特徴が表れていますが、同じ洋梨形パーツに鍍金で装飾した別の支族様式の作例もみられます。

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キーワード

装身具 / / 下げ / 飾り

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