一国斎高盛絵 いっこくさいたかもりえ

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漆芸 

広島県指定
指定年月日:20110421
無形文化財(工芸技術)

一国斎高盛絵とは,「堆彩漆」と呼ばれる極めて類例の少ない独特の漆芸技法である。鎌倉時代から行われている高蒔絵の錆上げの技法をベースにして,歴代の一国斎が漆絵や堆朱・堆黒などの様々な技法を付加していき,三代一国斎が完成した。歴代一国斎の作品には,茶器,文箱,硯箱,香箱,菓子器,飾盆などがある。これに,ボタン,ユリ,モミジ,カキツバタ,ウリ,アシナガバチ,トンボ,ハチなどの植物や昆虫を高く盛り上げて描き出す。中でもアシナガバチを草木花に配するのが一国斎の特色である。
 池田昭人氏は,昭和40年(1965)に池田長昭(六代金城一国斎)の長男として広島市に生まれた。昭和58年,高校卒業と同時に香川県漆芸研究所に入所し,漆芸技法を学習する(昭和63年修了)。昭和61年,祖父である池田勝人(五代金城一国斎)に師事して高盛絵を学ぶ。平成3年,祖父勝人,父長昭の相次ぐ死去に伴い,七代金城一国斎を襲名する。同年には,広島県伝統工芸品「一国斎高盛絵」技術保持者に認定され,平成7年には,社団法人日本工芸会の正会員となる。上記の高盛絵の製作技法でも分かるとおり,伝統技法に創意工夫を加えてその技術の研鑽に努めている。その技術は確かなもので,別表のとおり工芸の世界のみならず社会的にも認められている。また,日本伝統工芸展の開催に当たっては,毎年のように,ギャラリートークをとおして分かりやすい解説を行うとともに,県内各地の小学校で出前授業を行い,無形文化財の公開・普及に尽力している。平成17年からは,広島市立大学芸術学部非常勤講師を務め,漆芸の伝承教育も担っている。

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