津軽塗 つがるぬり

漆芸 

指定年月日:20171002
重要無形文化財

津軽塗は、青森県弘前市を中心とする津軽地方に伝承されている漆器製作技術である。同地では、十七世紀後半に、弘前藩主により塗師等が招致されて漆芸技術が発展し、十八世紀前半までには、様々な変り塗を用いた製作が行われるようになったと思われる。
 現在の津軽塗の製作は、榡地(きじ)の工程と漆芸の工程に分かれ、それぞれを専門の技術者が分業で行う。榡地は、古くから地元で入手することができた檜葉(ひば)等を原材料に用い、指物、挽物などの精巧な木工技術によって製作される。漆芸の工程は、堅牢な下地に変り塗などを施すもので、基本的に一人の技術者が一貫して製作にあたる。津軽塗の特色は変り塗の多様さであり、その代表は、「仕掛(しか)け漆(絞漆(しぼうるし))」や「種(たね)漆」を用いる各種の研出変り塗である。また、複数の技法を併用したり文様を描き加えたりすることによって、華やかな色彩や質感を活かした無数の表現が可能となる。
 変り塗を自在に駆使するためには、塗りの種類に応じた適切な漆の調合・調整と、高度な研ぎが必要とされる。津軽塗は、こうした多様な変り塗の技術が、今日まで同一地方にまとまって伝承されている点で他に類をみない。

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