冨嶽三十六景《東海道金谷ノ不二》 ふがくさんじゅうろっけい とうかいどうかなやのふじ

木版画 

葛飾北斎 (1760-1849)
かつしかほくさい
日本
天保元−天保3年(1830-32)頃
木版多色刷
1

「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と詠われた東海道最大の難所である大井川。現在の静岡県金谷町である金谷の宿から、対岸の島田の宿、現在の島田市が見える。江戸時代、架橋、渡船が禁じられていた大井川では川越しの人足や馬の背に、荷駄や人を乗せる徒渡し(かちわたし)が行われていた。まるで、海のように波打つ川を、金谷宿と島田宿の双方から徒渡しで往きかう旅人や荷駄が描かれている。向こう岸には堤防が波のうねりと呼応するような形で描かれている。島田宿の掲げられた旗には永の字が、徒渡しの長持ちには寿の字が、旅人の風呂敷にも寿の字や家紋が見える。シリーズの終盤には、永寿堂の多くの宣伝を込めたのであろうか。この版は初摺りのイメージを残しているが、上端が断ち切られているのが残念。

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