文化遺産オンライン

鳥潟会館(旧鳥潟家住宅)庭園

とりがたかいかん(きゅうとりがたけじゅうたく)ていえん

概要

鳥潟会館(旧鳥潟家住宅)庭園

とりがたかいかん(きゅうとりがたけじゅうたく)ていえん

庭園 / 東北 / 秋田県

秋田県

 本庭園は、昭和11年(1936)に邸宅の整備とともに拡張、整備された。池を中心にした地割りがよく計画され、石組などに京都風の手法が見られる県内の代表的な庭園である。
 庭園の主景をなす池は五稜池と名付けられている。池の東岸から中心部に向かう出島により、2つの入江をもつ。出島の南側には中島があり、大小の岩島が配されている。西岸の一部が小石敷きの州浜とされ、池畔には鞍馬石の船着石が据えられている。本庭園の州浜は、小規模だが7代目小川治兵衛が作庭した京都の無(む)鄰(りん)庵(あん)庭園のものと似ているほか、水流と沢飛び石などの扱い、芝生や茶室と露地のしつらえにも治兵衛作庭の特色が見られ、門下の粕谷幸作が作庭に携わったとされている。
 庭石は、各地から吟味された鞍馬石などの良材が取り寄せられ、多数の飛石や石灯籠などに用いられている。主屋東縁側には幅3mの鞍馬石の沓(くつ)脱(ぬぎ)石、主屋南縁側の前方には鳥海石の手(ちょう)水(ず)鉢(ばち)などがある。樹木の樹種は58種類でツツジが227本と最も多い。
 昭和26年(1951)に当時の花岡町に寄贈され、現在も「鳥潟会館庭園」として大館市により管理、活用されている。

大館市花岡町字根井下156

秋田県指定
指定年月日:20110322

大館市

記念物

関連作品

チェックした関連作品の検索