乳首 ちくび

油彩画 / 昭和以降 

三岸好太郎 (1903-1934)
みぎし こうたろう
昭和7年/1932
油彩・キャンバス  額装
縦106.6×横49.7cm
第3回独立美術協会展 東京府美術館 1932

乳首
Nipple
1932年
北海道立三岸好太郎美術館蔵[O-53]

1932(昭和7)年末から翌33年にかけて、ひっかきによる線条表現が三岸好太郎の画面に登場する。節子夫人の回想によれば、「油彩に黒の下塗りとホワイトを厚くほどこしておいて、子供たちに釘や金属の棒を与えて自由に線描をさせた。それが後に女となり、花となったのである。さまざまな無意識の効果を追いながら発足したのである」という。偶然生み出される形象の面白さに三岸は着目したのだろう。それはシュルレアリスムのオートマティスム(自動記述法)にも通じる。そうした前衛的な実験は、1932年暮れに東京で開かれた「巴里東京新興美術展」に衝撃を受けた直後から始められた。この作品はその最初のものとみられる。まさに子どもの落書きのような描線で形取られた裸婦は、裸婦一般のイメージからは大きくかけ離れ、ユーモラスかつグロテスクである。乱雑なひっかき線も飛び交っている。しかし、無造作な線描の効果を追求しながらも、三岸は配色や構図のバランスに繊細な神経をめぐらせている。

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