讃岐彫堆朱手向山香盒(象谷作/嘉永四年十月/京都北野天満宮奉納)
さぬきぼりついしゅたむけやまこうごう(ぞうこくさく/かえいよねんじゅうがつ/きょうときたのてんまんぐうほうのう)
概要
讃岐彫堆朱手向山香盒(象谷作/嘉永四年十月/京都北野天満宮奉納)
さぬきぼりついしゅたむけやまこうごう(ぞうこくさく/かえいよねんじゅうがつ/きょうときたのてんまんぐうほうのう)
香川県
江戸時代後期/1851
朱を塗り重ねた堆朱の香合で、青海波の地文に紅葉を一枚彫り表し、『古今和歌集』にある菅原道真の「このたびはぬさもとりあへず たむけ山紅葉の錦 神のまにまに」(巻第9 羈旅歌)の上の句、「古能太飛盤」を変体仮名で彫り出している。側面は一文地の地文である。
径7.7cm 高2.6cm
1合
香川県高松市紺屋町10-4
高松市指定
指定年月日:20150331
高松市
有形文化財(美術工芸品)
嘉永4年(1851)に京都の北野天満宮の宿坊である林静坊より、妹婿の河内屋直三郎を通じて象谷に奉納品の依頼があった。嘉永4年(1851)10月25日象谷は、河内屋直三郎が上京するので奉納する香合を持参するよう託した。11月25日帰宅した直三郎より、林静坊から贈られた大徳寺黄梅院大綱宗玄の懐紙が届けられた。