何で走っているのだろう なんではしっているのだろう

版画 

パウル・クレー (1879-1940年)
パウル・クレー
昭和7年/1932年
エッチング・紙
23.8×29.9
1面

1933年、ナチスの権力掌握によって、クレーはデュッセルドルフ美術アカデミーの教授職を追われ、ベルンに移り住むこととなりました。本作は、その前年、既に政治的な雲行きが怪しくなっていた時期に制作されたものです。なお、クレーは自身の日記の中で「この世が恐怖に充ちていればいるほど、芸術は抽象的となる」(南原実・訳『クレーの日記』)と語っています。抽象画と具象画の線引きは観者にとって簡単ではありませんが、少なくともその頃から、クレーの児童画的な作風はいっそう強まっていったと云われます。
ただし、一見すると児童画のように眼に映る本作も、見れば見るほど、単純な線で構成されてはいないことが分かります。登場人物の輪郭は、基本的に一筆で描かれてはいますが、その線は予想もしないところから生まれ、交差し、繋がり、それらの軌跡が最終的に一つの造形を成しているのです。

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