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白地紅斑掛雲投桐模様摺箔

しろじべにまだらがけくもなげぎりもようすりはく

概要

白地紅斑掛雲投桐模様摺箔

しろじべにまだらがけくもなげぎりもようすりはく

染織 / 能楽 / 江戸 / 東京都

江戸後期・19世紀/1852

丈148.0 裄75.6

1領

渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂

収蔵品番号 NS94

未指定

 加賀藩主前田家に伝来した能装束の一領である。紗綾形に蘭と菊を散した白綸子地に紅で雲形を染め表す。紅雲には金箔で立涌模様を、白地には銀箔で投げ桐模様を摺り表す。附属の畳紙には「嘉永五年十月 従壽正院様被上 御摺箔 御地合りんず 紅村掛之内金ニ而立涌 白地之外銀ニ而なけ桐」と墨書がある。
 壽正院様とは、12代藩主・前田斉泰の異母妹勇姫で、支藩である大聖寺藩10代藩主・前田利極の正室となった。当時は斉泰の三男・利義が12代大聖寺藩主となっていた。壽正院はこの嘉永5年(1852)、国許への湯治を名目に江戸を発ち、9月28日に金沢城に到着して二の丸御殿に滞在、11月22日に大聖寺に向けて出発した。この間の10月8日、斉泰は金沢城二の丸御殿で能を催し、壽正院も招いて、自らも演能した。おそらくこの際に兄・斉泰に進上されたものであろう。

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キーワード

/ 畳紙 / 装束 / Shibuya

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