新宿風景

油彩画 

長谷川利行 (1891-1940)
ハセカワ、トシユキ
昭和12年頃/c.1937
油彩・キャンバス・額・1面
46.0×53.0

31
新宿風景
View of Shinjuku
1937年頃
油彩・麻布46.0×53.0㎝
利行の画風は、烈しく奔放な筆致と鮮やかな色彩によって、単に対象の写実的な再現をこえ、その詩的直観にもとづいて自身のうちの人間と風景を表現したものといえる。また、確かに初期からの作品にはゴッホおよびフォーヴィスムに対する独自の理解が示されているが、そればかりでなく、これは一切の社会的な枠組みに属することを拒否し、放浪と飲酒のデカダンスを通して、都会のかたすみに生きる人間たちとその生活に直接迫ろうとした結果なのではないか。この《新宿風景》制作当時の利行は、友人の経営する新宿の天城画廊や喫茶店でたびたび個展をを開いていたために、新宿の木賃宿に仮寓していた。作品では町に行きかう人々も店もその形は定かではなく、盛り場のざわめきは遠のき、陽炎(かげろう)のようにゆらめいている。これは放浪と飲酒によって、やがて自らの肉体を滅ぼしていく直前の最後の結晶ともいえる。

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