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小袖地ドレス

こそでじどれす

概要

小袖地ドレス

こそでじどれす

染織 / 明治 / 九州 / 佐賀県

佐賀県

明治時代/1881~1887頃

江戸時代後期の武家階級の女性が着用した小袖地を転用して、後ろ腰を膨らませる着装で、19世紀後半に欧米で流行した“バッスル・スタイル”(bustle style)のドレスに仕立てたものであり、白紗綾形紋綸子地に菊、桜、牡丹、唐団扇柄の文様を紫、朱、緑、若草色などの絹糸と金糸の刺繍と型しぼりで全面に装飾された小袖地を用い、裾や袖口に多色の絹糸と杢ビーズによるタッセル飾りで加飾されたものである。

ドレスの大きさは、上衣が胸囲88.0cm、胴囲56.0cm、前丈61.5cm、後丈64.0cm、袖丈40.5cm、スカートが胴囲60.0cm、前スカート丈98.0cm、後スカート丈146.0cm、裾囲316.0cmで、8枚構成からなる上衣は、胸囲を88cmと誇張する一方で、胴囲を56cmと細く形成して身体にフィットさせ、裾のラインは後ろ腰にポイントのあるバッスルのシルエットにつなげている。

1着

佐賀県佐賀市松原二丁目5-22

佐賀県指定
指定年月日:20190426

公益財団法人鍋島報效会

有形文化財(美術工芸品)

佐賀藩主であった侯爵鍋島家に伝来したもので、明治10年代後半~20年代前半のいわゆる鹿鳴館時代の特徴を備えており、当時の鍋島家当主、鍋島直大(1846~1921)の継室栄子(ながこ)(1855~1941)の所用と伝わる。

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キーワード

佐賀 / スカート / 上衣 /

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