泰西王侯騎馬図 たいせいおうこうきばず

その他 / 江戸 / 日本 

筆者不詳
江戸時代、17世紀初期
紙本金地著色
166.2×460.4
4曲1隻
伝歴:会津松平家→前原一誠→池長孟購入(1932)
重要文化財

福島・会津若松の鶴ヶ城(若松城)に伝来した屏風。池長孟が購入後、現状の4曲の屏風に仕立て、金具なども新調しています。対をなす騎馬図屏風は東京・サントリー美術館に所蔵されています。本図は、画面左から神聖ローマ皇帝ルドルフ2世、トルコ皇帝、モスクワ大公、タタール王を表しており、ヨーロッパに攻め込んだアジア諸王とこれに抗うヨーロッパの帝王が対峙(たいじ)する構図になっています。騎馬像の原図は、アムステルダム刊行の1606~07年のウィレム・J・ブラウ世界地図を、1609年にカエリウスが改訂した大型の壁掛け世界地図(現存しない)の上部装飾と推測されています。地図の長崎到着時期を考慮し、早くて1611年以降、1614年の大追放までの制作が想定されています。立体感をだす陰影や遠近表現は西洋画的ですが、朱地に押された金箔、下書きに見られる墨線、彩色の顔料などは日本画の技法を用いています。

【名品2019】【南蛮美術】

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