蒔絵鉄砲文大鼓胴 まきえてっぽうもんだいこどう

漆工 / 安土・桃山 

製作者不詳
桃山時代~江戸時代初期/16世紀後半〜17世紀初期
漆、蒔絵
高27.9 径11.2
1個
池長孟コレクション

来歴:長野草風→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・サントリー美術館・神戸市立博物館『南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎』展図録 2011-12
・神戸市立博物館編『南蛮美術セレクション』神戸市体育協会 1998

 黒漆(くろうるし)地に金平蒔絵(ひらまきえ)と絵梨地(えなしじ)で鉄砲(火縄銃)を加飾した鼓銅です。重なり合う鉄砲の直線的意匠に、玉と火薬入れをあしらい、とくに火縄の曲線が絶妙のアクセントとなっています。握り手の巣間(すま)の部分や、皮を張る乳袋(ちぶくろ)の口辺は自然的に劣化し、長期の使用を物語るます。

 鉄砲という火器を、能の楽器の意匠に取り入れる斬新さは注目すべきで、幽玄と異文明との混淆(こんこう)した世界が造形されています。鼓(つづみ)が鉄砲のように鳴り響くことを制作者も使用者も念じての意匠であるに違いありません。

【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】【南蛮美術】

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