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通信全覧
続通信全覧

つうしんぜんらん
ぞくつうしんぜんらん

概要

通信全覧
続通信全覧

つうしんぜんらん
ぞくつうしんぜんらん

文書・書籍 / 江戸 / 明治 / 関東

江戸時代~明治時代

通信全覧 320冊           
続通信全覧 1784冊

重文指定年月日:20160817
国宝指定年月日:
登録年月日:

国宝・重要文化財(美術品)

 本件は、江戸幕府と諸外国の間で交わされた外交文書等を実務的に管理するために編纂した記録で、幕府外国方の業務が本格化した安政6年(1859)から慶応4年(1868)までの10年分を収載する。
 通信全覧は外国奉行手附の田辺太一らによって慶応元年から同3年にかけて編纂され、安政6年・万延元年(1860)の2年分を収載し、「編年之部」、「類輯之部」、「類輯提要之部」から構成される。「編年之部」は幕府と諸外国との間の交渉について文書と対話筆記に区別し、さらにそれぞれ外国掛老中対応案件と外国奉行以下の対応案件に区別して四種類に分類し、国別、案件ごとに時系列に沿って編綴する。「類輯之部」は事項・事件別に関係文書・対話筆記を「編年之部」等から引用する。「類輯提要之部」は「類輯之部」で取り上げた案件の概要を簡略に記したものである。
 一方、続通信全覧の編纂は明治4年(1871)から外務省外務大録坂田諸遠らによって開始され、同12年に「編年之部」が完成した。同記録は、文久元年(1861)から慶応4年までの8年分を収載し、「編年之部」、「類輯之部」から構成される。ただし通信全覧と異なり、「編年之部」には文書と対話筆記や、幕府側の対応者の地位による区別などがなく、案件ごとにまとめ時系列に沿って記載する。また「類輯之部」は「編年之部」の史料を引用するだけでなく、広く関連史料を収載して27の「門」に分類する。収載内容も外交交渉案件だけでなく広く社会経済・文化に関する事項を採録する。また適宜江戸時代後期の歴史事象に言及して当該事項の歴史的経緯を明確にするとともに、絵図や地図、風俗図など視覚的な情報を増大させている点に特色がある。
 本件は、外交事務を職掌とする機関が編纂した外交文書集の嚆矢で、幕末期外交史研究上の基本資料として学術価値が高い。

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