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吉川家文書(明治追加)32巻 付 明治追加目録1冊

きっかわけもんじょ(めいじついか)さんじゅうにかん つけたり めいじついかもくろくいっさつ

概要

吉川家文書(明治追加)32巻 付 明治追加目録1冊

きっかわけもんじょ(めいじついか)さんじゅうにかん つけたり めいじついかもくろくいっさつ

文書・書籍 / 明治 / 江戸 / 中国・四国

江戸後期~明治初期(編纂、目録作成は明治中期頃まで)

 吉川家文書(明治追加)32巻は紙本墨書で巻子装となっており、31巻と番外1巻の中に504点の文書が収録されている。
 31巻は編纂する過程で分類毎に整理されており、明治追加目録によると第一~第三が「勅諚及び叡旨」、第四が「幕府告達」、第五が「忠正忠愛二公(毛利敬親、毛利元徳)手書」、第六、第七が「長徳清(長府、徳山、清末)三公手翰」、第八~第十が「有恪公(吉川経幹)手書類」、第十一~第十四が「諸藩往復書類」、第十五が「京師変動疏状類」、第十六~第二十二が「上国応接」、第二十三、第二十四が「攘夷 停戦」、第二十五が「誓神及英人応接類」、第二十六、第二十七が「偵察情報」、第二十八~第三十一が「雑」と分類されている。番外の「口宣」は目録に記載されていない。
 収録文書の年代は、明治24年(1891)の吉川経幹の追贈宣下(第一に収録)を除くと、嘉永6年(1853)から明治初年のものである。
 本史料の特色としては、第一次時長州征討に関する史料、江戸時代の岩国の特殊性である家格問題の解決に関する史料を含む「勅諚及び叡旨類」、嘉永6年(1853)のペリー来航から明治元年(1868)の戊辰戦争にいたるまでの史料の存在が挙げられる。
 日本の歴史上重要な時点である明治維新において中心的役割を担った長州藩の局面推移、及び、その中における吉川経幹や岩国領の役割を詳細に示す多数の貴重な史料から構成されていることから、歴史的価値は極めて高い。

32巻

岩国市指定
指定年月日:20180419

公益財団法人 吉川報效会

有形文化財(美術工芸品)

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