古写真 居留地海岸通
こしゃしん きょりゅうちかいがんどおり
概要
横浜の写真師である日下部金兵衛(1841-1932)によって撮影された、明治時代中期の神戸の居留地海岸通の写真です。金兵衛は、天保12年(1841)に甲府の商家に生まれ、横浜でイギリス人写真家F. ベアトの助手となって写真技術を身に付け、写真館を開業しました。
日本の風景や人物を被写体とし、人の手で美しく着色を施した金兵衛の写真は西洋人の土産として好評を博し、蒔絵表紙の豪華なアルバムに綴じこまれるなどして輸出されました。この写真は、C. B. バーナードの水彩画(「神戸海岸通り風景(The Bund Kobe)」)とほぼ同じ場所を撮影しています。
【近代の神戸】