如来坐像 にょらいざぞう

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飛鳥 

飛鳥時代・7世紀
銅製鋳造鍍金
坐高30.8
1躯
重要文化財

大きく衣の裾を広げて座る如来(にょらい)の姿。その作風は法隆寺金堂の本尊、釈迦如来像(しゃかにょらい)にたいへんよく似ています。法隆寺の本尊は我が国最初の著名な仏師である止利(とり)によって623年に作られた像で、この作品も止利の様式に連なるものと考えられています。大きく切れ長の目、弧を描いた眉と高い鼻筋。わずかにほほ笑んだ表情。面長な顔立ちや、細い体つきなどは、飛鳥時代初期の仏像の特徴です。
前に大きく突き出した両手とは対照的に、肉体の実在感が薄い身体の造形、また左右の対称性を強く意識した構成は、形式的でありながら不思議と威厳を感じさせます。特にお腹や脚の正面、垂れた衣のひだに見られるU字形の反復は像にリズムを与え、動きの少ない像に、躍動感を与えています。この時代の仏像は中国南北朝時代にその源流があり、朝鮮半島を経て我が国に伝えられました。聖徳太子が仏教を文化の柱とした時代。太子の周辺において信仰されていた仏の姿です。

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