ヌマタネズミイルカ化石
ぬまたねずみいるかかせき
概要
ヌマタネズミイルカ化石は、約400万年前(新生代新第三紀鮮新世)に生息していた小型の「歯クジラ」の化石です。日本で最初に新属・新種として生物学的記載がなされたネズミイルカ科の化石で、現生のネズミイルカとは古い時期に系統が分かれたグループの一つに属しており、ネズミイルカ科の進化史を探る上で重要な化石であるとともに、全身がほぼそのままの状態で出土した世界的にも類のない良好な保存状態であるため、化石生成の研究でも度々引用され、学術的価値が高いものです。