十二神将立像(未神) じゅうにしんしょうりゅうぞう びしん

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彫刻 / 鎌倉 

鎌倉時代・13世紀
木造、彩色・截金、玉眼
高71.3
1躯
重要文化財

十二神将(じゅうにしんしょう) は、薬師如来(やくしにょらい)という仏が従える、12人の武装した守護神、いわばガードマン集団です。この像は十二神像のうち未神(みしん)。十二支(じゅうにし)の中の「未」(み、ひつじ)を意味します。
 ヒノキの木から彫り出し、全体に色を付けた像です。よろいを身に着け、剣をもつ武将の姿で、やや顔を傾けつつ、目を見開き斜め下をぐっと見据えています。ピンと伸ばした左右の腕、やや外側に向けて踏み出した右足から、全身に込められた力や、筋肉の緊張が伝わってきます。後ろに流れる、イガイガとした髪のかたまりも印象的です。空間の奥行を感じさせる体の動き、リアルな表情、シャープで整った形は、有名な運慶に代表されるような、12世紀末期ころより起こった彫刻の表現の特徴を表しています。新しい時代のおとずれを告げるスタイルで、ダイナミックな動きとともに、鮮やかに残る彩色も大きな見どころです。
 もともとセットであった12の神将像は、すべて今も残っており、それぞれの頭には、おなじように、十二支の動物が表されています。東京国立博物館は12体のうち5体を所蔵します。12という数字は、薬師如来が人々を救うために立てた12の誓いに対応したものです。また東アジア地域では、古くから時間や方角を12に区分し、それぞれに12種類の動物を当てはめる風習がありました。現代に生きる私たちにも、十二支はなじみぶかいものでしょう。この十二支が薬師如来のガードマンたちにも割り振られました。つまりいつでもどの方向にも、目を光らせていることを意味しているのです。

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