墨台 ぼくだい

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奈良 

奈良時代または中国・唐時代・8~9世紀
銅製鍛造鍍金
全高3.9 上面径8.9 底径7.4
1基
国宝

聖徳太子の文房具として伝えられた作品です。これらの品は、太子がわが国ではじめて法華経など仏教の経典の解説書を書いた時に使われたとされています。
墨台(ぼくだい)は墨を置く台。中央に大きな六弁の花を、いまは一つ欠けていますが、周囲に6個の花が表わされています。また軸の部分や台座にも草花が刻まれており、さらにその輪郭や葉脈がごく細い鏨(たがね)の線で刻まれています。
墨をするための水を入れる水滴(すいてき)は柿の実のような形をしており、三方を楕円形に区切って、翼を広げた鳳凰(ほうおう)と草花が彫り表わされています。底には3つの脚が付き、小さいながらもどっしりとした造形です。蓋は周囲が反りあがった形で、宝珠(ほうじゅ)という玉の形をしたつまみを中心に、四方には花が刻まれています。
3本の匙(さじ)はそれぞれ、蓮の花びら、ひょうたん、柳の葉の形で、丸く作った柄は微妙な曲線を描いています。
もともとこのようなセットであった確証はなく、実は、ほんとうに墨台や水滴などの文房具として制作されたかも明らかではありませんが、奈良時代の見事な金工技術が発揮された名品です。

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