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加彩穀倉

かさいこくそう

概要

加彩穀倉

かさいこくそう

考古資料 / 中国

制作地:中国, 出土地:中国出土

中国・前漢時代 前1世紀

加彩土器

通高31.6 身:最大径19.5 高31.1 蓋:径9.6 高0.9

1合

円筒形の穀物倉庫を象ったミニチュア模型。身の頂部中央に口が空き、その上に円盤状の蓋が載る。底部は平底で、動物形の足が三本つく。文様は胴部の下端に赤い三角文がめぐるが、一部を除いて磨滅する。
中国では多彩な器物のミニチュア模型「明器」がやきもので象られ、死者のあの世での幸福を祈って墓に副葬された。明器のなかでも穀倉は竈と並んで歴史が古く、春秋時代には秦で出現している。加彩穀倉は固く焼しめた灰色の胎土、なで肩状の肩部の形態に特色があり、前漢時代中期から後期にかけての紀元前1世紀に河南省を中心とする華北地域でおもに流行した。河南省洛陽市の焼溝漢墓で出土した同型式の類例には「梁米萬石」「小麦萬石」などと記されたものがあり、穀物倉庫の明器であることを裏付けている。

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キーワード

明器 / ミニチュア / 模型 / 象る

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