孤独な終末

油彩画 

北脇昇 (1901-1951)
キタワキ、ノボル
昭和13年/1938
油彩・キャンバス・額・1面
91.0×117.0
右下に署名

45
孤独な終末   一面

北脇昇

油彩・画布
九一・〇×一一七・〇
昭和十三年(一九三八)
東京国立近代美術館
北脇かね氏寄贈

北脇(一九〇一〜一九五一)は、昭和十二年の「独活」から昭和十四年までは超現実主義的な作風、その後昭和二十年まで図式的絵画とでも呼ぶべき作風を展開した。この展開は、たんに西欧の新様式を借りたというのではなくて、外来の美術新思想に大きく震撼されながらも、それを如何に自分流に受け止めるかという模索であった。この作品は、マックス・エルンストの作品との類似を否定すべくもないが、全体を暗夜や宇宙空間のように描き、その中に月のような天体、彼方での爆発とそこからの光の放射、そして手前の絨毯に乗ったような風景などを、ポッンポッンと浮べている。そこから醸し出される独特の雰囲気が、エルンストではなく北脇にほかならない。孤独な終末という題名は、画中の、彼方で爆発(消滅)するものから来ているととるのが普通だろうが、この絵全体の雰囲気からいうと、むしろ「孤独な」という形容詞のほうに重みがあるとも考えられる。彼もまた、孤独な画家だった。


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