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ラスター彩十字型タイル

らすたーさいじゅうじがたたいる

概要

ラスター彩十字型タイル

らすたーさいじゅうじがたたいる

考古資料 / その他アジア

出土地:イラン・カシャーン

イラン・イル・ハーン朝 13世紀

陶器

縦21.6 横20.7 厚1.7

1枚

陶器のラスター彩のタイル。型で成形した三角形の頂点を持つ十字型をしている。十字の中央には、立ち止まって後を振り返る様子の動物の姿が横向きにあらわされている。身体には斑点があり、長い尻尾と長い耳が見られる。この部分は後補による復元が重なるため、当初の姿は不明である。動物の足下には植物が生えており、残る空間も植物文で埋め尽くされている。本作品のような、十字型タイルは、八稜星形タイルを壁に貼り付けた際にできる隙間を埋めるために用いられ、宮殿や個人住宅の壁面を飾るために大量に作られた。白釉で全面を覆って高火度焼成後、銅の酸化物を含む絵具を用い、白地を活かしながら動物や植物文を描き、再度低火度還元焼成することで、金属の光沢を獲得した。

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