絵葉書「高岡公園」
えはがき「たかおかこうえん」
概要
2葉共に高岡古城公園の中の島(明治40年造成)をとらえた写真絵葉書である。
【1】は現在の朝陽の滝辺りより、【2】は朝陽橋(もしくは本丸東隅)辺りのかなり高い位置より撮影されている(共に遠景に二上山がみられる)。
記載事項は2葉共に表面(通信面)に右読みで「郵便はかき」、「CARTE POSTALE」(仏語で「葉書」の意)、及び1/3線と切手添付枠がある。
しかし裏面(写真面)の記載事項が若干異なり、異なるシリーズとわかる。【1】には右読みで「高岡公園(第二)」「THE TAKAOKA PARK.」「(学海堂発行)」とある。【2】には、同じく右読みで「高岡公園(其三)」「THE TAKAOKA PARK.」「(高岡学海堂発行)」とある。
2葉共に未使用。
発行社の学海堂(学海堂書店)は高岡守山町の老舗書店。創業は未確認だが、『日本全国商工人名録』「高岡市商工人名」(明治23年7月現営業者、同24年11月再調)に「内外書籍商/并諸新聞雑誌取次/守山町 学海堂」とある。現在は中川1-2-12に移転している。移転年代は未確認だが、「大日本職業別明細図之内 富山県(高岡市・伏木町・新湊町・氷見町)」(大正14年/当館蔵)の守山町(現高岡御車山会館)にみられる。そして、「便利図 木舟町」(昭和44年/当館蔵)にはみられない。