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公事次第書断簡「御着袴云々」

くじしだいがきだんかん ごちゃっこうんぬん

作品概要

公事次第書断簡「御着袴云々」

くじしだいがきだんかん ごちゃっこうんぬん

伝藤原定家筆

鎌倉時代 14世紀

紙本墨書

縦25.3 横28.4

1幅

「御着袴」以下、公事の項目を列記し、故実を漢文で割註したものの断簡。内箱蓋表書は、『明月記』やそれに類する古記録の断簡の切名「記録切」とするが、本品に列記された項目は『名目鈔』に合致する。『名目鈔』とは、洞院実熈(1409-59)がまとめた有職故実の書。「恒例諸公事篇」などに分類し、「小朝拝」などの各種の項目につき、その訓み方・呼び方を片仮名で傍注し、故実を漢文で割註する。そのため、国語史資料として貴重な資料でもある。実熈自筆本が東山御文庫に収められており、写本は宮内庁書陵部本など多数伝存する。
本品記載の項目は『名目鈔』の「同臨時篇」の29項目と「私儀篇」の篇名の部分に該当するが、各項目の訓み方・呼び方が記されていない上に、「小除目」・「臨時叙位」・「直物」・「仗議」の列、「條事定」・「私儀篇」の列が整っていない。本品は15世紀以降の『名目鈔』の写本の一系統と考えられなくもないが、書風や料紙の風合いから見て、『名目鈔』成立以前にまとめられたもので、公事項目の整理以前のものと見るほうが蓋然性が高い。箱書きによれば、筆者を藤原定家としているが、本品は定家よりも時代が下がった頃のものと考えられる。

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キーワード

書写 / 定家 / / 料紙

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