桜花山吹双鳥鏡(線刻男神鏡像)
オウカヤマブキソウチョウキョウ(センコクダンシンキョウゾウ)
概要
桜花山吹双鳥鏡(線刻男神鏡像)
オウカヤマブキソウチョウキョウ(センコクダンシンキョウゾウ)
平安時代 前期 ・12世紀~13世紀
径11.4cm:縁高0.6cm:縁幅 0.5cm
1面
同文様鏡は十二世紀後葉前後の経塚出土鏡に類例が幾つか知られ、中でも京都市稲荷山経塚鏡(岩井武俊1912)は、本鏡よりやや縁幅が狭いが、同一面径で鏡胎・文様共に近似している。近しい工房の製品か。鏡面には鳥居を背後にした男神像が毛彫りで描かれる。顔や衣文表現は比較的丁寧で、金峯山経塚出土の男神鏡像などと比べてもさほど開きはない。鏡制作時からあまり降らない時期に鏡像に転用したものであろう。