幼児表情

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その他 

橋本平八 (1897-1935)
ハシモト、ヘイハチ
昭和6年/1931
木・1
66.2×17.5×14.0
台座背面に署名(刻銘)、年記
18回院展 東京府美術館 1931

129
幼児表情
Expression of a child
1931(昭和6)年
木 高74.5㎝
wood
第18回院展
橋本平八が彫刻家の仕事として自ら選んだ作品はわずか10点にすぎない。これはその1点で〈花園に遊ぶ天女〉に続いて制作され、この制作後、平八は円空仏に夢中になることからもうかがえるように、アニミスムが濃厚であり、また、その単純化されたかたちには原始彫刻に通じるものがある。観念の世界への通路を開きやすい視覚的合理性、すなわち写実的表現をおさえ、人体がオブジェのように木のかたちへ単純化されることで、視覚的には非存在の事実が直観されてくる。超越的に存在とは別のところにある永達の理法を人間像に盛りこんだロダンの流れをくむ日本の近代彫刻の系列とは異なり、存在のうちに感じられる得体の知れない具体的な力に自然あるいはアニマの現成を見る彫刻をつくった平八は、ピカソやマチスが原始芸術に観念の表現ではなく、事実としての精神の状態を発見したのと同じように、万葉人の感性に、観念の体系による肉眼の迷いに陥る以前の精神の純粋状態を見いだし、それに帰るてだてとして彫刻を選んだ。生後1年の幼児像のうちに見え隠れする自然について、作家自身、「野獣性と人間性との交叉を取扱ったものであって歓喜の情である」と説明している。

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