月ヶ瀬探梅図巻 巻下 つきがせたんばいずかん

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絵画 / 江戸 

金井烏洲筆
江戸時代・天保4年(1833)
紙本墨画淡彩
巻下(題)28.6×109.5(本紙)28.5×817.8(跋)28.6×132.1(総寸法)32.9×1297.7
1巻
銘文:壬辰春・・・ ; 癸巳春二月・・・

細かく点をうつようなタッチをつかい、自然の風景が描かれています。墨と淡いブルー、ほんのり赤みを帯びた色の中に、ところどころ白くぽつぽつと花をつけた木がみえます。仙人でも現れそうな険しい山や谷、これはどこの風景だと思いますか?日本ではなく中国の景色のように見えるかもしれませんが、奈良県の梅の名所、月ヶ瀬の景観を描いたものです。中国の文化の影響を大きく受けた日本の画家たちは、身近な風景を描きながらも、どこか中国風にアレンジしているようです。加えて、明るく淡い色の使い方が、より現実感のうすい、理想郷のような景色を作りだしているのかもしれません。
この作品は、上下2巻の絵巻物です。上巻に名張川の南の岸、この下巻に北の岸を描いているそうです。川をのぼりまた下って、両岸をゆったり眺めた日の印象を、烏洲は2巻にわたって描きのこしたのでしょう。梅の香りに満ちた穏やかな春の日を過ごした気分になれるようです。

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