草花双鳥鏡
ソウカソウチョウキョウ
概要
草花双鳥鏡
ソウカソウチョウキョウ
鎌倉時代 後期 ・14世紀
径11.5cm:縁高0.7cm:縁幅 0.2cm
1面
鎌倉時代後半ごろから、界圏の内側と外側に鋸歯文や輻線文、珠文などの圏帯をめぐらす鏡が見られ出す。これらは中国・漢鏡の外区文を模倣することから「擬漢式鏡」と呼ばれる。当時、南宋や元、さらに高麗などで、漢鏡や唐鏡を模倣した鏡が盛んに製作された。日本の擬漢式鏡もこれと通じた現象で、古代中国文化を復古的に照覧しようとする意識が東アジア全域で高まったことの現れであろう。