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雲版

うんぱん

概要

雲版

うんぱん

金工

制作地:肥前か

南北朝時代 正平24年(1369)

銅 鋳造

縦52.0 横48.5

1面

銅製鋳造の雲版。頭部は頸上に幅広く開いた花先形で、懸垂孔は間隔をやや広くあけて2つ設け、それぞれの孔の周囲に圏線一条を鋳出す。身部は頸の外曲線に従って内側へ巻き込み、両肩を蕨手状につくる。裾近くに八花形の蓮肉に鎬を立てた間弁付八葉蓮華座を巡らした撞座を設ける。吊手頂部と撞座の長軸線上には「筑後州三池之郡圓通寺常住」、腰には右に「荘厳律寺」、左に「皇帝萬歳」をそれぞれ刻す。また、裏面は鋳放し状態で、下辺に一文字湯口を残す。長軸上に「正平二十〈二/二〉年巳(己ヵ)酉四月五」、この銘文右側に「于時永正十年癸酉二月吉日/願主/敬白」、更に右腰から「淳公/肇公/長公/芳公/冨公/图公」を横一列に刻む。九州ゆかりの在銘雲版としては2番目に古い貴重な作例である。

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キーワード

鋳る / 撞座 / /

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