Kagami

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版画 / 木版画 / ヨーロッパ

ヴァシリー カンディンスキー (1866-1944年)

かんでぃんすきーばしり

1907年

紙,リノカット

31.9 x 15.8cm,33.2 x 17.0cm

  モスクワに生まれる。モククワ大学卒業後、1896年にミュンヘンに移り、アジュベとシュトゥックに学ぶ。初期の作品はパレットナイフを使った印象派風の風景画が中心で、主題においてもロシア的なものが現れている。1908年にミュンヘンに定住し、1911年にマルクと「青騎士」を結成した。この頃になると対象は判別できないほど抽象化され、色彩が響き合うひとつの抽象様式が完成される。1922年にバウハウスに招かれ、33年の閉鎖まで教えた。この時期の作品は幾何学的要素が強い。1934年以降はパリ近郊に暮し、微生物のような形態が漂うファンタジックな絵画を描いた。  カンディンスキーは1902年に版画を始め、ミュンヘンを去る1914年までに全版画203点の約4分の3にあたる152点を制作した。そしてこの時期の版画はほとんどが木版画で、この作品の木版画によるヴァージョンを「最高傑作のひとつ」と見なす研究者もいる。カンディンスキーの初期版画の特徴は、暗い背景に色面を浮かび上がらせてメルヘン的な世界を創っていることにある。スカートの花模様は、野に咲く花と融合し、スカートの輪郭線は見る人の想像にゆだねられる。女性の衣服の衣紋や雲は、世紀末のミュンヘンに生れたユーゲントシュティール特有の線的様式で表現されている。(F.H.)

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