伊藤博文肖像画
いとうひろぶみしょうぞうが
概要
晩年の伊藤博文を描いたもの。伊藤は松下村塾に学び、英国密航留学を経て倒幕運動に奔走。初代内閣総理大臣となり、明治憲法の制定に尽力した。この肖像は裏面の書き込みにより明治42年(1909)11月25日の作であることがわかる。伊藤が日露関係の調整をかねて満州を視察中の同年10月26日、ハルビン駅頭で韓国人の安重根に暗殺された直後のことである。この暗殺事件は、伊藤が日露戦争後の明治38年(1905)12月、初代韓国統監となって韓国併合への道を拓いたことにより、安重根ら韓国独立運動の従事者から反感を買ったためとされる。