いとうひろぶみ
明治時代
絹本・墨書・額
本紙縦32.3、横92.0(cm)
1面
山口県萩市大字堀内355番地
上野家寄贈
萩博物館
伊藤博文が揮毫した扁額。作成年代は不明だが、「風来門自開」(「風来たりて門おのずから開く」)と記されている。伊藤は幼少期から書に優れ、13歳の嘉永6年(1853)に入門した萩松本村(萩市椿東)の久保五郎左衛門の塾では「塾中第一」と称された。席書(塾中の書道展)の際にはいつも優等の褒美を授けられ、師の久保から「伊文成」の名称を与えられたという。なお、落款にある伊藤の号「春畝」は、通称の俊輔(春輔)、名の博文とともに高杉晋作が考えたもので、「俊輔」の音読み「しゅんぽ」から転じたものとされる。