源氏物語絵詞
げんじものがたりえことば
概要
『源氏物語』浮き舟の前半と蜻蛉の一部を合装しており全三十四紙分(うち白描の挿絵三図)が現存している。本来は冊子本の形態をとっていたが、江戸時代には御側道具として屏風に貼込まれ伝来した。近年順序を正して巻子本に改められている。図は柔軟性をもった格調高い細線が主に描かれ、この種の白描絵の中でも最も古風な画風を示している。なお、本巻に続く浮舟の後半部が冊子の姿で大和文華館に現存し、これとは別に早蕨帖の一葉が知られている。
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