蹄鉄

絵画  油彩画 / 大正 / 日本 

清水登之 (1887-1945)
しみずとし
1925(大正14)年
油彩・キャンバス
81.0×65.0
額装

 アメリカで生活して、絵画制作に励んだ後の1924年(大正13)に、清水はフランスへ船出しました。このフランス滞在中の1925年2月下旬より3ヶ月あまり、清水は親友の彫刻家、清水多嘉示と一緒にスペイン旅行を行います。おそらく、このときに描いたのが「蹄鉄」(1926年)です。馬の蹄に金具を打ち込む職人の少々ユーモラスな姿がモティーフとなっており、背後に掛けられた店の看板には、スペイン語で<馬の靴屋>(ZAPATERO DE CABALLOS)と書き込まれています。清水特有のがっちりとした形態の捉え方、重厚で量感のある人物描写。画面全体の印象は、明快で一種の素朴さを表す、いわゆるプリミティヴ派の絵画といえるでしょう。 (中谷伸生)

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