チャイナタウン

油彩画 

清水登之 (1887-1945)
シミズ、トシ
昭和3年/1928
油彩・キャンバス・額・1面
130.5×163.0
右下に署名
15回二科展(「紐育支那町」) 東京府美術館 1928

36
清水登之(1887−1945)
SHIMIZU,Toshi

チャイナタウン
Chinatown
1928年
油彩・キャンバス
130.5×163.Ocm
第15回二科会展(東京府美術館 原題「紐育支那町」)
中野富美子氏寄贈

箱型の建物が反復される無表情な背景にたいして,このニューヨークのチャイナタウンには舞台でも見るような華やぎと,どこか現実ばなれした一抹の寂しさがある。ここには,20歳のときに渡米し,労働しながら絵を学び,20代と30代の大部分をアメリカで制作した栃木県出身の画家,清水登之のアウトサイダーとしての冷徹な視線がある。こうした印象はこの作品の原型ともいうべき,ほとんど同じ構図の作品(1922年,栃木県立美術館蔵)に目を転じてみるとよりはっきりする。この先行作はチャイナタウンの感謝祭の情景を描いたものであり,1923年ニューヨークで開かれた第7回インディペンデント協会展に出品された。当時の新聞評に清水の出品作が全体として日本人ばなれしており,「作者の名前を明かさないかぎり,その国籍は分からないだろう」とあるのはなかなか興味ぶかい。アメリカでも日本でもない,チャイナタウンという異界でかれは,自分自身をも突き放しているのだ。

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