高松塚古墳壁画
たかまつづかこふんへきが
概要
本壁画は、日月星宿図・四神図・人物図からなるが、その主題や画面構成には高句麗【こうくり】壁画との関連が考えられる。しかし人物群像に見られる奥行のある空間構成や暈取り、塗り重ねの彩色法および運筆などは、中国の新しい技法を採り入れたものと見られ、その点で唐代絵画との密接な結びつきが考えられる。なお人物図は、時世粧を写したものと見られ、わが国上代絵画の中にあって稀有なもので、貴重な遺例ということができる。制作時は七世紀末~八世紀初めが考えられる。
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